仕事と収入の関係について.収入が高い人は,激務で残業が多い人.これは働き方改革後の今でも昔から変わらない.さっさと片付けて仕事終わりの時間を趣味に勤しめる人は頭がいい人だと思うが,優れた人であっても管理職やブラックな職場環境に置かれれば,やりがい働きがいで搾取されて残業代がついて高収入になる.仕事が楽しいのは結構なことだけど,健康は擦り減るだろう.仕事や収入より,私は健康をとりたい.
私は収入は世の平均より少し低いくらいで,公務員系の会社なので毎月安定して支払われている.つまり,いくら頑張っても給与に反映されない.稼ぎたいと思ったら残業するしか機会はないが,私はそうしない.財源が税金だからだ.ただでさえ税金が高くなっている時世である.できるだけ少ない給与で倹しくも楽しく暮らす生活様式が,私には合っている.両親もそうやって私たちを育てていた.私は慣れた生活を送っている.
幸福ってなんだろうという問いに,そろそろ解答が出る.かれこれ10年は考えてきた問題だ.健康,収入,仕事,家族など,いくつかの要因からしか考えもしなかったが,セロトニン,オキシトシン,ドーパミンの3層構造が幸福だとする説に出合い,考えが進んだ.幸福とは,脳内の物質分泌現象に過ぎない.つまり,得難いものではなく,簡単に得られるものなので,得る体験で人生を満たせばそれは幸福な人生だったということだ.
これを知ってしまい,幸福をもっと求めたいという気持ちが変化した.もっと求めなくても現状満足だと思っていたが,少しは求めなくてはならず,かといってもっと求めたいと思うべきでもない.ほどほど,つまり少し幸福ならそれでその日は終えるくらいの量でちょうどいいのだ.全てを快に満たさなくても,快でも不快でもないニュートラルな時間がほとんどであれば,少しの幸福が加わっただけで幸せで,これは長続きする.
