38歳になった.37歳までの自分とはおさらばだ.つまり,物を安易に買っていっときの満足の獲得を繰り返す愚かな生活から訣別するのだ.お金をたっぷりと使い切る生活をこの半年以上してきたが,結局いいものではなかった.自分の根が腐った.自分にお金をかけて多くを買い与えても,心根が腐ってしまう.お金はマイナスをなかったことにはしてくれるが,ゼロからプラスを生むのは自分の行動と実践のみだからである.
プラスを積み重ねるためにお金はあまり必要ない.だからむしろ,お金を極力使わないと決めてかかっても,プラスを生みやすい状態に自分を置ける.お金がたくさんあっても使い切れないとばかり考えてしまっていた.経済のために必要ではないものも買うべきだと考えて買ってきた.でも,真実は異なり,自分の幸せを積み上げるためには,お金で解決してもらうべきではないのだ.お金にはプラスを積み上げる機能はないから.
お金はお金を増やす機能はある.お金が無為に増えても,困りはしない.資産は守るべきものだが,仮に資産を逸して大きく失っても,初めから不要なものだったのだし,失った分のお金で買えたものは大した効用をもたらさなかったと考えるべきだし,そもそもお金は死んだ後の暮らしには持っていけない.生まれた時にも持っていなかったものであり,死んだ後も用がない.お金とはそれだけの道具でしかなかったわけだ.
そうであるなら,お金を多めに持っておく目的は何か.余裕を持つためだ.何かあっても対処できる.困っている人に分けてあげられる.感謝の印を贈れる.使い方が広がる.自分の欲するままに使う生活は自分が腐ってしまう.私はそう感じた.行動や実践するために必要なら支出するが,必要でもない物を得るために払うのは自分に禁じたい.むしろ,給与が入ったら口座に天引きしておくか,すぐに株式を買ってしまいたい.
