イスラム教について知識を深めようと,来月イスラムに関する本を数冊買って読んでみる.コーランも読んでみる.今月ハイキングに行った時,同行者の中にアラビア語の同時通訳業の会社社長がいた.私はクリスチャンとして,エキュメニズムの方向に進んでいたので,イスラム教を理解する機会があればぜひそうしたいと願っていた.その好機として,少し話すことができた.私はイスラムについて何も知らない自分を見つけた.
イスラム教は原理主義の自爆テロなどで恐れられているが,イスラム教徒自体は愛情深く平和で平穏な生活をしている人たちがほとんどということを,話の中で教わった.ハイキングの後,早速,電子書籍でイスラム世界情勢に関する新書を買って読んだ.その話と同じことが書いてある上,イスラムが欧米先進国に侵略を仕掛けているという考え方は禁忌だ,と書かれていて,私は悪しき偏見でイスラムを見ていたことがわかった.
そこで,イスラムに関する邦人本と原点であるコーランを読もうと心に決めた.私のイスラム知識は高校倫理止まりだ.その粗さでイラク戦争の報道に接するから偏見しか持てないのだ.もちろん,報道メディア側も偏見を助長する表現を採用するから,それで私はテレビを捨てたのだが,報道の背景知識を得られない情報は,私は真面目に聞かないようにしている.真実だと思える報道は,必ず理解できるまで自分で調べた報道だ.
偽誤情報の判断がつかない人や,ファクトチェックを知らない人が,日本国内にはまだ多い.政府の統制が入っているテレビの報道を,信頼できる情報として視聴している日本人も,高齢世帯に多い.イスラムについてより正しく,解像度高く知っている人,そう知ろうとする人は,この国の多数派ではない.私は職場柄,もっとちゃんとした形で知識を得なくてはならない.イスラムはその初めのテーマになる.勉強課題が積もる.
