自分の幸せだけを追い求めているだけでは,本当に満ち足りることがない.もし世界に自分しかいなくて,自分が世界の全てを所有したとしても,自分だけしかいなければ,幸せを知ることがないだろう.少なくとも,神や自然の生命や地球外生命のことに思いを馳せなければ,自分の幸福を分けてやれない.そう,幸福は分けてやることで確実になる.これを分有の法則という.自分を満たして満足すれば,人に分けて与えてやれる.
そういう意味で,幸福は物やお金に似ている.充分持っているとき,人に与えることで別種のものとして返って得られる.分けて与えることで,持っているものとは異質のものが手に入る.幸福は曖昧で確定しないものではなく,物やお金など,所有可能で形のある物だと考えていい.実体は見えない物だとしても,人に分けて与えられるものである.そういう分け与える気持ちを思いやりというのだし,余裕がある人だと見なされる.
今は,与えることに価値が見出されすぎて,持ってもいないのに与えようとする人も多い.自分が幸福でないのに人を幸せにすることなどできるか.できないだろう.もし人を幸せにしてやりたいなら,まず自分を幸せにしてみたらいい.自分を充足させてみればいい.溢れた人になることだ.溢れたからこそ自然と零れ落ちるように分け与えられる人になる.それはいつまでも続く.自分はもう満足だから人に与える.食べ物と同じだ.
私はもう満足で,何らかの手段で何かを人に分け与えたいと考えている.この充足は永続する.教会の日曜礼拝で満たされることもあるし,YouTubeで音楽などを聴いたり自分で動画を作って公開すると強烈な充足感が足される.自分だけに閉じて受け取っていては,満足しすぎて何もやる気が起きなくなりかねない.少しは分け与えなくてはバランスが取れない.人に与えて失った分の余白をすぐに埋めるために活動するのだろうから.
