転職先を考えるようになった.現在の職場ではちょうどいい仕事を提供してもらっているので,3年以上後の話ではある.少しは考えておかねばと思う.収入は年400万円もあれば充分だと思うので,開発の転職はしない.するにしても残業がない職場になる.医師のいうように睡眠を削ってはいけないのである.新卒で入った会社は睡眠が削られたことと,技術もろくにないのに年収300万円も毎年もらうのはまだ早いという思いを常々抱いていたので,決断は早かった.辞め方は我ながら最悪だったが,身体的に限界だった.幹部の前でキレてしまった.キレたのはそれが生まれて初めてだった.あの後あのプロジェクトはどうなったのか,つい最近まで気になっていた.
開発の腕がそこそこはあるとして,どうやって自分の収入につなげるかより,どうやって腕を社会で活かせるかを考えたとき,PCインストラクターが良いと思っている.教師が多い家系であるからか,教えることは小学生のとき得意だった覚えがある.休み時間に塾を開いていたのだから.家族には教えることは向いていないと言われるのだが,なぜかというにわからない人のことがわからないからだという.それでも社会経験を積んだ今では,Officeを一から勉強してMOSマスターを取得した経験と障害者にWindowsやOfficeを教えている経験によって,どうやって教えていくものかがわかってきつつある.3年間もそうした仕事をしていればわかってくるものである.
PCインストラクターは年収300万円は堅いそうで,パートでも時給1,200円は超える.充分な収入である.土日や夜間も勤務するというが,礼拝に出られなくても夕拝に出席できれば神さまを賛美できる.地元の駅前に出店を計画している企業があると聞いている.PCは高齢者だけでなく,障害者や小中学生や若手社会人にも一定の需要がある.個人事業主がITを推進する場合も訪問契約できるという.いま仕事でOffice365やSharePointやWeb開発を行っているので,経験はそのままでも生きると思う.丁寧に教えるのは好きだし,教材を作るのも好きだし,いろいろな人と話をすることも好きになった.採用面接もパスできる気がする.
今の職場にはずっと勤続できることは勧めないという暗黙のルールがある.病気の症状がすっかり治まったので,あと3年で開発案件をすべて形をつけたら,マニュアル類を書き残して,今度こそ後を濁さぬように去ろうと思う.まだ先の話しである.
