年末までタスクが詰まっていた先週末.きょうで3つ終えて見通しがすっきりしてきた.イベントの実行委員と提出書類の作成を残すのみとなった.きょうは通勤時に今年を振り返った.投資による収入増分について,日曜数学に寄稿する記事の内容について,年初の予定について.10月が終わろうとしているが,これからあっという間の2ヶ月を過ごそうとしている.
今年は,ダークエネルギーを仮定しなくて済む「牽引説」という理論を簡単な図に出来た年でもあった.朝の通勤時に浮かんだその図は4年間寝かせてくっきりさせたものだ.これを通して科学的想像を体験できたうえに,まだ誰も知らない仮説を1人で抱く時間が持続的幸福をもたらしてくれた.私は幸せ者だ.今年は一年中そのことが離れず,深い満足を覚えた.
名声について考えた末,公式な学術雑誌には発表しないつもりだ.ある作家が,名声は傷つけることを信じなさい,と書いているので,信じてみようと思った.科学的有能さで有名になり,歴史に残る教科書的業績であることはある程度自分でもわかっている.街で笑われたり,戯画化されたり,未来の世代に偉人だと思われすぎたりで,親族が大変になったりしないかと.
皮算用であるとも分かっている.私が書き残すべきなのは,この仮説を考案できたこの人生は波乱に満ちた数奇なものになったが,それでも満足できた理由は,考えつくことのほかに深い幸福をもたらす行為はないということである.思考のみが人間の無限の時空を渡って未来を担い続けていける.その時代全員が思考するなら,その世紀は万人が安心できる時代になると思う.
