今年で32歳になったが,いつ死んでも後悔しないくらい人生に満足している.趣味が仕事になり,申し分ない収入を投資と献金にまわし,人の役に立たせる.両親もまだ若く健康である.妻は賢く元気で,二人と猫との生活は毎日楽しい.加えて人生の目的だった宇宙の研究も,完了を宣言して良いほど満足した.成し遂げたのだ.
若い頃から将来やりたいこと,これをやらずには死ねないことを,他の事柄を犠牲にしてまで時間を作って行ったからこうなっているのだが,今一度今後を考えてみると,自然と目標がわいて起こった.毎日を坦々と暮らしてみたいのだ.
勉強のせいで病気がちだった子ども時代と,真善美を追究した青春を振り返るのは幸福なことなので老年期に転居した際にとっておくとして,脳の病を治療中のこの32歳の身だけれども,回復しており,障害年金は受給し続けるにしても,仕事先は確保できるから,収入は途絶えない.現在の職場では職能の追求もおこなえる.
人生がこのように恵まれたものになるとは子どもの頃には思いもしなかったが,健康が阻害されたことを除いては幸せな人生がずっと続いている.脳の障害だってある面では幸せにつながることである.残る人生を老いて過ごすとき,聖い人間でありたい.坦々と過ごすことを第一義に設定して,職場があること,仕事があること,家族がいること,食事ができること,その他の恵みに感謝するまっとうな大人でいたいと思う.
