自分の才能は,それほどでもない.けれども,好きで続けていける.神さまからの天賦の才能というものは,多かれ少なかれ誰にでも与えられていると思う.神さまからの賜物である.賜物には実にいろいろあるので,すべてを均衡のとれた形で有している人は,いない.重要なことは,天が与えた賜物に,種を蒔き,じっくり時間をかけて育て,刈り取るまでの計画的労力を人生の重要な事業と位置付けることだと思う.
人生は事業である.失敗するほど上手くいく.小さな失敗や若いうちの失敗なら,その後の長い人生で学ぶことができる.経験がすべてとは思わないが,蒔く種とは経験する計画のことである.経験だけから学ぼうとするのではなくて,過去の知恵からも学べば,とてつもなく長い時間が自分の畑になる.豊饒な作物は早く作ろうとするのでなくて,毎年管理するものだろう.長い人生で賜物を神さまの望まれるように活かすことを収穫とすればいい.
こうした文献は書店で比較的安く売っている.費用対効果も抜群である.なぜなら,昔の文献は100冊のビジネス書以上の内容があるからだ.速読術とはそうした文献をいち早く見つけることをいうのだろう.ビジネス書を早く読んだって役に立たないよと思う.じっくり読んだり,少しだけ読んで寝かせたり,写したり.本とのかかわり方だけでもたくさんのアイデアが生まれる.
最近自分の才能を認めてくれる方が周りに増えてきた.それほどでもないし,今後の精進を思っているが,才能が些かでもあるとすれば,続けられることが才能であるという理論に賛同する.ふつうの生活の一部を費やして続けていければ,より大きなことをできるようになる.先天的な素質がないと思い込んでいないで,そんなの長くても最初の十数年間なのだから,その数倍ある人生を計画的に献じていければ,いずれ神さまに微笑まれるようになると思う.
