きょうは定期券の購入のほかに大事な出来事があった.教会でお世話になった方の告別式である.雨の中,大勢の参列者が集い,愛好する讃美歌を以て出棺まで見届けた.故人の思い出の逸話で特に心に残ったお話しが,途上国への献金についてだ.自分はこの方に教えられ個人的に献金するようになった.自分は献金していることを人に話すが,この方は全く違った.自分は殆ど献金するだけだが,この方は違うのである.
途上国の子どもたちに向けて献金するだけでなく,教会で毎度募集を受けた方へお礼のメッセージカードを送って感謝していたそうである.また,支援している子どもたちのことを思い,毎度お手紙を送っていたそうで,教会員から送ってほしいと依頼されたものをいつも丁寧に送り届けていたそうである.繰り返すが,自分はお金を送金しているだけである.この違いである.
帰り道にふと人生とは何かと思った.あっという間に過ぎてしまうわりにはまとまった長さがあり,いつ天に召されるか分からないが事故や病気がなければこの世で長く生きられるようで,この世とどうやって付き合っていくかそろそろ考えていかねばならぬ年齢になった.世の富や名誉,そうした自分のための楽しみから免れたところで清く生きていくには,何を行って何をやめなければならないか.
自分は子どものころから他人とかかわることに関心を向けずに育った.文字や形の方が愛着がある.この変えることの難しい傾向を社会の役に立てられたら.自分のほしいものなどもうほぼ手に入れてしまったので,神さまを知らずに苦しむようになった人の方を救ってほしい.この自分はもういいから人のことを優先してほしいという性向から祈る人になれたら.身辺に起きた最近の出来事をもう少し整理する時間が必要なようである.
