Webページを作り始めて15年になる.始めたころに考えていたことは,SSD・スマホ・Wi-Fiなど次々実現し,やっと今理想的な環境になってきた.今高校生だったらどんなにわくわくして毎日勉強するだろう.でも,今から勉強したって全然遅くない.なにしろ,やっと普及しだしたWebはまだ新しい技術であるかのように思う人が多いようだ.
博報堂のアンケートによると,SNSを普段から使っているのは2人に1人.HPを作ってブログを書く人も10人に1人.人口1億人のわが国で,Webをたまにしか見ない人が半数で,しかも使いたくないという人もおり,Webが普及しきるまでにはまだ時間が掛かりそう.Web開発を個人でしている人は,多分百万人もいない.
その数万人程度であろう開発者の中で,最先端を追えている人は多くても数千人,その彼らが早期適応者として技術部録を書いている.なので,Web開発コミュニティは国内で数千人規模であると推計する.数千人の中で突出することは難しくない.ある技術だけ特化した人材となり,技術を組み合わせてオリジナルサイトを作れば,独創性が確保できる時代のままだ.
できることが増えている.技術者人口も微増している.一方で,Webとは疎遠になりたいユーザーも増えている.Web職人を長きにわたり営むにおいて,どのような戦略をとるか.どのような表現が求められ,どのような技術の需要があり,どのようなコンテンツならユーザーの気が替わるか.つねに考えていきたい.
