ピカリングというデザイナーの著書が面白い.仕事でイントラサイトの開発を手伝っている.正確には手伝っているのではなく,時間が空いてしまうので意見を出している.まだ素案の段階である.外部ウェブの開発も引き続き行っていて,今月末に改善案を12~17項目提出するつもり.その中のひとつに,ウェイアリアによるマルチデバイス対応がある.
ウェイアリアって?それはマウスとキーボードによってディスプレイを静かに眺めているだけでは分からない.ウェブを読む方法はほかにたくさんあるのである.視覚に障がいのある場合のスクリーンリーダー,片手でお菓子を食べているときのTabキーリーディング,さらにはコントラストモードやジョイスティック,印刷用スタイルなど,今後も族々と増える.
そんな中,5年ほど前にウェブの利用法に沿って標準が決まったウェブアクセシビリティに対応したHTML記述,それがウェイアリアである.aria-label=”***”という書き方をBootstrapなんかを使った人は見たことがあると思う.aria-*をtrue/falseの2値スイッチとして動く部品に適用すると,JavaScriptもCSSもすっきり書ける.
いいこと尽くめのウェイアリア.教えてくれたのはピカリングだ.職場で読んでいるのは「インクルーシブHTML」という本だが,彼はウェイアリアの本も出版していて,ミント色の表紙の映ったページをブックマークした.家庭の方針で今年増やしてよい本は5冊まで.「JavaScript本格入門」とともに,楽天の株主優待クーポンを待ちつつ渦々している.
