昨日受診した診療所の医師が,診断書を準備してくれた.障害年金の診断書である.私は障害基礎年金を受給して4年程になる.2年に1度の更新時期がもう来ていて,10月末に診断書を日本年金機構に送付する必要がある.その医師によれば,生活に支障を来たす症状はいくつかあるが,他の点では概ね軽快化しているため,受給対象から外れることも大いにありうるとのことだった.障害基礎年金2級は年間で70万円弱.収入が年間400万円以上ある現在は,受給しなくても生計が成り立つとみられても自然だ.
いろいろな知人に障害年金について話すと,そもそも障がい者には見えないとか,障害詐欺だとか冗談を飛ばす人もいる.私は障がい者らしくない.そして受給した金額はまるまる資産にした.計算上,結局一円も使っていない.障害年金がなければ資産ができなかったことになる.だが,そもそも障がいがなければ,きっとレールに乗って現在の年収が600万から700万円くらいの職を邁進していたかもしれない.そう見れば,受給した額は決して多くはない.努力によって補填した能力で今後は稼いでいく.
障害年金受給者の立場は,どこか足枷になってきた側面がある.自分は障がい者で働けず,生活を満喫するために資格受給している.そんな生活はなんとなく申し訳なく,役立つことを探してボランティアやプロボノで活動したし,収入の一部を献金募金に捧げた.もし受給が停止されれば,百割が自分の労働の対価となるため,本当の意味で好きなように使える.これこそ自由だ.34歳になって初めて自分の収入で生計を成り立たせ,収入の使途を自分で決断する喜びを本当に味わえるのだ.これはうれしい.
受け取った障害年金の額,つまり今の資産の総額は,投資資金として少しも使い込まないことにしている.もうこれ以上社会保障費のお世話にならない.今の仕事は半官であるから,財源が税金ではある.しかし,そろそろ自分の職能に応じて収入が決まる環境を利用して,ウェブプログラマの職能を増進していけば,もっと仕事は楽しめる.受給停止の知らせを受けた日は,収入解放日という記念日にする.もう,過去の病状にさよならし,本当の意味で自立した社会人になる.その日はもうすぐ来るだろう.

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