毎日好きなことで忙しくしている.外国語や新しいプログラミング言語の勉強,キーボードを使ったコールユーブンゲンによる発声訓練,株式投資.ひとつひとつが好きである.推すならほかにも好きなことがある.地域の散策,作曲,日曜数学活動,建築や風景を写真に収めることなど,あまりお金を掛けなくても楽しいことをいくつも知っている.そうした遊興の方法を紹介するウェブサイトを作ろうと思っている.というのは,ある記事をきっかけに考えさせられたのだ.
その記事は30代をいかに過ごすかとのテーマで書籍を紹介していた.その中で,好きなことを仕事にすることができれば大富豪になれる,みたいな結論があり,それがいかにも人生で難しいことのように書かれていた.これを読んで驚いた.自分が好きなことを知っている人が少ないとしたら,いったいどうして自分の好きなことがないままなのか.そんな人など世間では少ないと思ってきたが,自分の好きなことがない人が本当にたくさんいるのか.その記事は俄かに信じがたい.
もし本当に自分の好きなことが見つからないことで人生を定義している人物がいたら,その人に伝えたいことは正直山ほどある.誰かが生み出した物事で社会ができているので,何も考えず生まずに生きている人生は何か変である気がしないか.何度でも繰り返したい.誰かが考えたことで世の中は回っている.社会人の全員が,銘々考えることによって経済は成り立つ.だから皆がそれぞれ好きなことを考えられる社会が理想であり極致であり,この理想は誰もが考えるところである.
2020年で私は35歳.中年になる.今まで回り道し首を突っ込んで失敗を重ねてきたせいか,自分の好きなことやりたいことで働き,たいへんなゆとりの中で暮らしている.こうして暮らせているのは,自分とは異なることが好きな人たちの労働おかげだと思うので感謝している.中年は思う以上に忙しいが,楽しく忙しむときである.遊び方や魅力を紹介する書籍のようなウェブサイトを立ち上げるつもりだが,忙しめるまで面倒をみるように寄り添えるよう伝えたい.

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