人間的自信が,揺らいでいる.職場,友人,教会.今まで優越感さえ抱けていたものが,急に凋み,彼らがいかに優れているかが区切りと分かってきている.どうやら自分は相当劣っている,なぜなら常識がなく,無神経で,不快な存在だから.常にそんな人がいたら我慢ならないだろう.今までに起こった身の周りの現象の原因は,私.私は多くの人にとって,どうやら特異で不気味な変人らしいのだ.
組織の力学を理解できるようになりたい.ものの分かった人間になるには,私には数冊の本が必要で,読書によって概念を植え込み,それらの枠組みで理解しようとしていくしかない.誰も教えてくれないはずだから.義務教育で鍛えた地頭があればなんとかなる,と教師や親から云われてきたが,本当にそうかはこれからの地道な努力にかかっている.何もしなくても推々進める線路は,ない.
読書より経験を重んじたくなる年齢に差し掛かり,読書量が滅きり減った最近,特に読書の必要を感じている.昔以上に読書が必要に思っている.多くの読書で辺境を彷徨わないよう,本も気にして選別していくべきだし,考え構想する習慣はいつまでも重要であるべきで,良識的な見識を導く均衡的思考を養う必要もある.奇抜や派手地味,驚愕や戦慄を相手に印象付ける年齢ではない.
幸い今の上司は寛容な方である.批判が激しい方もいるが,仕事ができ,思考に優れ,皆に愛されているから有能で適材な立場.私は何をどう考えるか,今何をすべきか,昔できなかったことも,ことによっては理解でき,思考できるようになるかもしれない.向かう先を止めてしまわずに,現状は打開されると信じ,求めるものは望むようになると考えれば,今この揺々した自分にも新たな航路が見えるはずだ.

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