仕事始め.挨拶で若干挙動不審になったり,初歩的なミスで時間を食ったり,待機中に眠くなったりしたが,大きな問題もなく退勤まで無事終えた.帰りの電車でビジネス書を読む.すっと脳裡に染み渡る.そうか,あす試してみようとか,そういう考えがあったのか,と落鱗の連続であっという間に最寄駅に.帰りの電車でビジネス書を読むことを習慣づけたい.1年続けば,目標の5冊など3度は読み切れる.
常識的な言動をするにはと考えた帰り道.上司や同僚の望むことを察して動ければ,常識が足りなくても,多少は丸く収まるのではないか.それは難しいことだ.上司や同僚との会話さえ儘ならない私には,とても障壁が高い目標だ.仕事のできる人々が多数集まった組織である.自分は能力でも経験でも底辺に位置している.ずっとこの位置にいて仕太く勤続する戦略もありだが,折角だから仕事をもっと楽しみたい.
ゼロ年代に流行った社会学の教えに「今ここを生きる自分」がある.過去を悔やんでも,未来を描いても,あるのは今だけ.この考えのお陰で自己実現が難しくなり,無反省に感覚的充実を生きる若者が増えた.けれども,これとは異なる正当な考えもある.「未来志向」である.過去は悔やまない.過去には色が付いているし,悔い改めるなら毎週教会でそうする.未来に必要なものは,知識とアイデアである.
私は未来志向によって,未知の分野の勉強の必要に気づけた.技術の習得に励むようになった.時間をお金で買う感覚もついた.今やることは,努力と思考.大切なのは未来の自分たち.過去は悔い改めるもの.今ここの感覚は,未来へ向いているとき初めて充実する.「今ここ」だけでは何もしなくても幸せだから.明日も帰りの電車で読む本が楽しみだし,合唱の練習も始まり,充実する日々が再開する.

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