知人が応用情報技術者に合格したとの知らせを受けた.1発で,である.凄まじく努力されたと思われる.私は応用情報は3回不合格で諦めていた.参考書は面白く読んできたし,問題集もためになると思って数冊読んできたが,合格には結びつかない.その知人は勉強に対する姿勢がきちんとしている方で,資格の合格に向けて努力できる方だと思う.対して私は受験勉強が大の苦手,少しも勉強せずに試験に臨むタイプだ.
応用情報技術者試験の知識はどれも面白いし有用である.参考書をつまみ食いしてきたが,業務に使っている図や情報表現は幾つもあるうえ,開発や情報自体の考え方も役に立っている.データベーススペシャリストとシステムアーキテクトの参考書も,全部読み切れないが,設計の実際に役に立つと思い読んできた.これらの役立つはずの知識が,応用情報に合格できない自分には充分に身に付いていないのである.
ウェブ開発はほぼ独学で習得し,MCPの合格で登竜門を突破したと考え,さらに上級の本も何冊も読みこなし,今の職能まで高めてきたという自負がある.しかし,我流での習得には偏りもある.一般的な知識水準を課されたら,穴だらけだろう.ウェブに関しては満遍なく習得したと胸を張って云えるが,ネットワークの計算やデータベース設計,メモリやCPUの仕組みを問われたら,何も答えられない.
応用情報の参考書に,チェックシートがある.キーワードは8割方合っているが,説明できるかどうかに関しては一つもチェックが付けられないでいる.これでは応用情報の合格どころか,システムエンジニアの実務さえ覚束ないだろう.もう一度問題を解き,思考を鍛える必要を感じる.その知人は実務経験が3年も無い中での合格だった.思考の体力.自分には鍛える余地がある.若さもある.この機会,今のうちかもしれぬ.

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