正直なところ,ウェブプログラマという職は,高度なプログラミング技術がなくても務まってしまう.JavaScriptとCSSに堪能であればよく,配列は使わないし,オブジェクト指向のクラス設計をする機会はない.ウェブの仕組みに関する細かい実務知識はより多く必要だが,1度か2度,きちんとウェブサイトを一から構築すれば,何が必要なのか分かるものだ.
ウェブプログラマはプログラミングが不得手でも務まる.プログラミング技術を高度に達成する努力を惜しみがちになる.たとえデザインパターンやリファクタリングやチューニングに関する知識を詳しく身に付けても披露する機会がない.それよりもデザインやアートの作品を研究し,最新のJavaScriptを書けるようになった方が,身になる.
他の職業人と同様,ウェブプログラマの時間は限られている.何を学び,何を学ばないかを取捨選択することが重要になってくる.学ぶことはいくらもある.自分には学ぶことがなくなった,と思ったときは新しい学びを必要としているサインである.分からないことが出てきたら,巨大な知識の鉱脈にありつけるチャンスである.いずれも大切にしたい感覚である.
技術を掘り下げる機会は,貴重で失われやすいが,技術を増進するには必須となる.自分には知らないことやできないことがある.この感覚は達成と習慣によって容易に持続しない.探究を翌日に回避するときの余計な理由付けは,神経のエコシステムを健康に維持するため自分に許している.勿論急ぐ勿れ,使って初めて身になるわけで,使い道や使う場面を考える空白の散策も大切な時間だ.1日10時間キーボードを打ち,3時間散策するこの連休であった.

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