ふともう少し考えることがあるとき,その考えを止めないで進めると結論が出る.それは当座の結論だ.神さまの目から見て正しいとは限らない.もし正しくてもそれは気のせいに違いない.人生は聖書に全部書いてある.本当は聖書を自分で読めればよい.でも難読誤解ばかりになる自信があるので読んでいない.自分の解釈に拠りすぎる傾向は私の欠点であり美点だと思う.
無くて七癖,嗜癖は個人の特徴だ.癖がないなら特徴がないことと同じ.癖は自覚すれば個性になる.だから個人は自分の癖を捉えるために,いろんな活動が必要だ.人に会う,本と合う,物を作る.どうしても変えられない癖はその人の本質である.個性とはどうしようもなくやってしまう癖である.個性を重視する教育とは,個性を自他に許す教育であるだろう.
私の悪癖は,何でも自分で考えて自分でやろうとすること,そして思い付きで物事を作ってしまうこと.加えて,空気が読めないし,集中しすぎて疲れてしまうし,気持ちを推し量れず酷いこともする.初めてのことには挙動不審になるし,物事に楽観的すぎる.これら七癖のほかにもまだある.けれども,生活に支障は出ていないから殊更膨大な時間と努力を以て直そうとは考えていない.
神さまから見て本当に有為な人間になるには,主の十字架と復活のほかを排除し揺らがぬ信仰を確立し,常に思うことで行動を律していくことができればよいのだろう.書斎の壁に「神のほか頼らず」と書いて貼っておくといいかも.信仰も癖を補完するからさまざまあり,信仰の答えはひとつでない.正解のない問題を深めるには,定理と証明を積み重ねる手法しか私は知らない.だから私は命題定立のために考えるし,自分の人生を差し出して証明する.それでも答えはひとつでないはずだ.

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