コロナショックは前哨戦.これから二次三次の波が来る.今週は株式を20万円利確する.現金化するのである.配当目的だった銘柄も売り,3月末付の配当を最後に,次の波を俟つことにした.資産の3分の1くらいを現金で持っておければ満足しなければならぬ.それ以上の欲はない.この第二波,第三波では,本格的に打ち呑めされる業種が確定しつつある.それらの株式を持っているので売るのである.
私はしばらく在宅勤務.年末までほとんどそうするつもりだ.希望申請も提出した.今年はテレワーク元年.自宅での業務が楽なのは,1日計4時間を費やしていた通勤を省けるからだ.4時間も時間を持てることになる.もうすでにやりたかったいくつかのことには取り組めた.翻訳,数理研究,本の整理.今度届くスキャナで,書籍や学術雑誌をファイルにしてHDDに収めるつもりで,在宅勤務後の楽しみになる.
仕事はウェブ開発のみとなり,他の業務はほとんど担当しない1年間になっている.ウェブテクノロジーを帰宅後に研鑽することはなくなり,代わりに人文社会系の読書が進む.挑戦したいと思ってきた哲学書にも対峙できる.楽譜からモチーフや思想を読み取る時間もできる.さらに,学生のとき研究したゲノム解析の部録とアプリを公開できる.やることはたくさんだが,あまり多くを抱えないようにしたいところ.
一直線だった考えが和らぎ,精神の余裕が増している中で迎える夏.妻と食事や旅行に行く予定も立っている.このコロナショックは仕事や思考から離れるきっかけになり,人生は退屈であるが怠惰でいることの重要さも判明した.無暗に読めないでいた聖書を開く時間を少しだが作ること.それがすべてを解く鍵であることはどんな状況でも変わらない.このコロナショックもゆとりを持つためには意外にも有効だったわけだから,神さまの知恵である.

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