知人に賢人がいる.今月末2人でラーメンを食べに行くのだが,多くを学べる日になりそうだ.最近LINEをやりとりしているのだが,ひと回り以上離れた友人を持つことに,人生の深い意義を感じている.彼から学べることはこれからも多そうだ.贈り物は人が必要な物にする,大事なものはあとからやって来る.繰り出される名言は語録を作るに相応しい.そこで私が編集者になって思想を書き残すことになった.
私の知識は,すべてにおいてつながります.この一文から始めようと思う.知らないことは取り入れ,知っていることは謙遜する.賢さのしるし.同じ聖書を読んでも,ここまで違うものかと思う.私は私で読んでは来たが,この知人ほどの体系的理解は得ていない.メッセージに対する瞬発性は時代の要請で得意になったけど,彼のような経験と理解と寛容を,私は培ってこなかった.
互いに独学してきたという友人と私.紆余曲折を経て時代の構造と格闘し,今出会っているこの二人.私は反省する.やはり知っていなければならないことはある.無知が最高の技術だとしても,無知が最善の方法論だとしても,人間として,その暗部,憎悪や感情の世界を,少しは知らなければならない.無知で純粋で平和な幸福の住人で良いのかという課題だ.
私は,彼から吸収するつもりだ.彼も私を信頼してくれている.私はもう経験しないかもしれない,人生の蹉跌や挫折,そこから得られたはずの経験の深度を,私はもう経験できないし,率先して経験しようとするべきではない.だから,これから私はいろいろな本を読むつもりだし,年の離れた人物の話しを伺っていきたいし,無知ではあっても完全な知識で以て物事を見るような人物になりたい.

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