もうすぐ梅雨が明ける.今年の梅雨は辛かった.気圧が低く湿度の高かった先週の土曜は特に辛く,人気俳優が自死したほど.あの日は息さえ詰まるくらい生きていることが苦しかった.そうでなくても,先週は仕事でミスをしたり上司の指示に混乱したり散々で,勤務態度も良くなかっただろう.きょうは晴れて気温も高く,この辛い梅雨がもうすぐ明けるという希望が持てた.それに明日から4連休である.
明日は書斎に鍵盤を置くための机を組み立てる.この連休で設置しようと2週間前に注文した品だ.現在在宅勤務なので,書斎で仕事しているが,昼休みや仕事終わりにすぐ音楽が弾ける環境が整う.作曲も進むし,楽譜研究や和音計算,合唱の参考になる練習もできるだろう.音楽はいつでも聴いて楽しめるものになったけど,歌う人は少ないし,曲を作る人や詞を書く人も多くない.詞の翻訳や,編曲も.
今,松下幸之助の「道をひらく」を読んでいる.これは頭が柔らかくなる本.仕事の境遇や評価されることへの身構えだったり,成長し前進するとは何かとか,勉強になる内容が多い本だ.今まで仕事で失敗した幾百の思い出が甦り,気分が良くはならないが,なるほどあれは失敗だったのか,こういう見方に立てばあれは間違っていたんだ,こういう意味になるから失礼だったんだ,そういう反省が浮かぶ.
そういう人生が暗転するくらい多くの反省をすることで,しかし逆に考える力と作り上げる力が高まる,と松下氏.この本のとおりである.考えることもなく成長する余地も見いだせないでいた先月の梅雨入りあたり.気分の良いものばかり考えて能天気に暮らしても本質的につまらない.わが教会の牧師が,キリストを知ると「安心して悲しめる」と述べていた.悲しみは豊かな暮らしへの入口.そう思う.

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