技術の移り変わりは早い.早いけど,なぜ早いかといえば,作り出す人がいるからだ.JavaScriptでデータベースに接続できればウェブ開発シーンは一変する.RustでできたウェブサーバーでHTMLを出力するフロントエンドを実装できたら,言語の別がなくなる.こういう技術革新を起こす人たちが同時代にいる限り,今後も早い変革が連続して起こり続け,経済も発展し続け,技術革新は止まらない.
私にもつくりたいものがある.いくつもある.ウェブに纏わるものである.時間と技術があればいつか作ってみたいと考えてきたが,この在宅勤務の今,時間も技術も充分にある今,長年温めてきた開発に取り組む時が来た.フロントエンドのアトミックデザインをバックエンドのデータベースと連携させるJavaScriptを書きたいし,5Gで変わるウェブ開発ツールを作りたい.数年先を見る眼はあると思っている.
今は研究所に勤めている.職場では通信の研究者が集っており,議論を好む環境なので,私が案を出せばランチミーティングの感覚で話してくれる.研究者独自の質問も本質に鋭く,恵まれた環境にある.私が入社したとき,報連相ができればウェブの研究者として活動して良いといわれたことがある.私の技術を買ってくれる人がいる.そうであれば,もっと幅広く知り,もっと本格的に開発すべきだということ.
私自身では,自分の技術は大したことがないと卑下していた.しかし,どのような場でも専門として通用する以上,もっと先が見えた技術を生み出す,そういう役割を社会から期待されているように感じられる.私の役割,それは職場で期待され,社会から期待され,神から期待されている私の人生の任務である.これからどう暮らすか,技術と共に考えていきたい34歳の夏である.

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