言語がうまく使えない原因について,私の障がい特性のほかにもいくつも考えられる.漢字検定1級を中2で合格したこと,その後さまざまな外国語とプログラミング言語を学んでしまったこと,そのいずれも深くは学んでいないこと.言語を使えるようになるまでに,どのくらい苦労するものなのか分からないのだけど,休み時間に友人と話したり,SNSでメッセージをやりとりしたり,さまざまな国際会議に参加したり,うまくなる方法はいくつか思い浮かぶ.
漢字検定1級の勉強を中学生時代にしていると,言語観が奇特になる.当時から私は自閉症だったので,級友と話すことはほとんどなかった.でも,文字を書けたのでやり過ごせたものだ.好成績で卒業できたが,進学校の高校でやはり挫折した.言語観の奇特さに悩まされた.大学に入って,言語観を広げるため,外国語4言語と数学を独学した.奇特なものを拗らせただけで問題は解決しなかった.社会人になっても問題の多い社員だった.
プログラミング言語もいくつも学んだ.社会人になってからだ.社会人は時間が少ないので,詳しいところまで覚えていない.大学時代の外国語学習も,辞典を20か国語分買って少しずつやっているが,それほど深めていない.第一,深めるというときどれくらい深めればいいか,その基準も自信がない.なにしろ中2で漢検1級である.当時も漢字を深めた感覚がなかった.だから,底なしの学習になりがちだ.今でもそうなのだ.
どこまで学べばいいか.実用的な基準は,仕事になるかどうか.そういう意味ではHTMLとかCSSとかJavaScriptは充分だけど,日本語や英語も報連相やポライトな言い方までできないので,学び終えていない.そのくせ世界のいろんな言語を齧っているので,相対化してしまうし,共通項を見つけようとしてしまう.広大な世界を中途半端に楽しむに留まっている.これは良くない.学習範囲の方針くらいは考えておきたい.

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