お金を使うことは,お金を割り当てることである.月収をすべて何らかの用途に割り当てる.3割を食費に,1割を固定費に,1.5割を好きなものに費やし,2割を教会へ献金する.お金を使うことはお金を配分すること.この命題は経済学の基本でもある.生産と消費とは,分解も含めた配分行為である.資源の配分,財源の配分,労働力の配分.経済の本質はどのようにすればより良く配分できるかだと考えて良いらしい.
2か月前から,その月の月収を余らないようにしている.何らかの用途に使うのである.贈り物,募金献金のほか,投資信託の購入も含め,その月の繰越金がなるべく出ないように使い果たす.まるで政府の予算のようである.いくら使ったかは大体の支出をクレジットカードで決済しているので,クレジットカードのアプリをみて,月収の手取りと同じくらいになっていることを確認してその月を終えるのだ.
そうすることで分かったことがある.1か月で1万円を超える買い物は,片手で数えるほどしかないこと,そして,毎月1回は1万円を超える買い物をしていることだ.今年はすでに1万円を超える買い物は20回,2万円を超えるものも10回を数えている.使いすぎた面もなくはない.一般の会社員のお小遣いが月数万円であることを考慮すると,同じか多めであるから,少し引け目はある.控えようという気もわく.
お金を使うことは,支払うことも頂くことも,割り当て割り当てられることである.割り当てられたのだからその資源に値する仕事をする.割り当てるものを入手したら大切にする.所有資産は割り当て割り当てられた結果にすぎない.これからもお金の形をとらなくても割り当て割り当てられる.お金を使うとは割り当てることである.お金を頂くことは割り当てられることである.永遠に私のもの,なのではない.

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