Passing Year

　今年も年末が近づく．いい年だった．社会人団体や教会や以前の職場の人との出会いを大切にできた，そういう意味で初めての年だった．両親から出会いを大切にしなさいと教わって育ったが，その意味がやっとこの歳で新味に感じられた．継続して関係を続けたことがあまりなく，妻からは「自分でエネルギーを注いで作ってきたものを壊す天才だね」と言われさえした．
　食事の面，資産，読書，買ったものについて書こうと思ったが，仕事の面について書くにとどめたい．今ランディングページ制作とCGIフォーム開発を仕事で行っている．なかなかよく自分で考えることができている．デザインの実力がそれほどでもない自分．そのそれほどでもなさを正しく使うと，財産になる．自分はまだまだだから，もっと吸収し，もっと注意深く見て，もっと企みたい．
　今までデザインの思考ができるようになりたいとよく望んできたものだった．昨年の部録記事を見るとそんな記述が散見されよう．今になってようやく，デザインの思考が少しであるが開花し，こだわることと全体の均整，ダサく古いことと新しいあしらい，何かを否定することと活かすこと，その思考の中に私は無限の可能性を感じる．
　ウェブで表現できないことはないのだが，まだウェブになっていない表現がある．そういう視点で私はよく考えてきた．確かにそれも有意義な思考だけど，ページ全体が細部にわたって光るサイトを書く練習をとても行いたい．今はパーツ集を日々作っているけれども，来年にわたってウェブデザインの実力に磨きをかけ，どんなサイトも批評し吸収できるほどの柔軟な思考を持つ人材になろうと決心した．この冬はその始まりである．