今やウェブはものすごい数のサイトが存在している.見たいサイトや見たい情報を見られる環境が整い,それ以外の情報は見るきっかけさえない.魅力的だと思うサイトに辿り着けたら幸運,どこに魅力が潜んでいるか分析を進められる.けど,森の中の木の葉にすぎないたくさんのサイトを見る手段がない.検索機関では検索語で上位に来るサイトしか見てもらえないからだ.
自分が普段どんなサイトやアプリからどんな情報を得ているかと調べてみると,多くの人はだいぶ偏った情報分布になっているのではと想像する.理系の数式が載っているサイトだけ見る人,可愛くてシンプルな雑貨を探し回る人.人の数だけ使い方があるのがウェブの良さだから,各人各様であることがむしろ健全な姿だと思う.
自分が探したことも見たこともないサイトが膨大にあることになる.さらにそれらに瞬時にアクセスできる状態でスタンバイしている.異なる言語圏,関心も可能性も知らないジャンル,買ったことも売っているのを見たこともない商品.それを提供するサイトが膨大にあり,読まれるのを待っている.
結論は,参考にするサイトはいくつかに限られてしまっていてよく,あまり多くを見ようとか,多くを取り入れようとか考えず,自分にできるサイトを自分で考えて立てる.これがいちばん.無暗に多く見ても参考にできるだけの思考がついていかない気がする.だから学んだことのメモを公開するウェブ批評サイトはあって良い.

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