このCOVID-19は現代社会の常識を破砕建造している.在宅勤務と在宅医療,動画コミュニケーション,マスクと三密による外出様式の規定.マスクの白に合う白スニーカーや白を引き立てる黒い外套が今年のファッショントレンドだという.今までのスタイルを破砕し,流行を建造する領域が,COVID-19によって決定的に広く長くなった.
ICT,EC,医療衛生,運輸や倉庫は仕事が絶え間なく増えている.一方で,小売,飲食,アパレル,旅行,交通は倒産寸前で回転している.オンラインでの販売,配達によって持ち堪えているところもあるし,政府の援助を得なければ存続できないところもある.自動車,石油資源,重金属工業,製造などの産業はCOVID-19に対応した製品へ方針を転換している.
それまでの経済停滞期には,人知人力で破砕建造を企むことを良しされてきた.結果はともあれ改革革新の実行が重んじられた.それでも社会は変わらなかった.しかし,COVID-19は社会に破砕建造を強制した.私たちは常識を反古にし新システムに馴化するほかなかった.今まで培われた技術蓄積が賛美尊敬され,利用導入が進んだ.
こうして私たちは時代の変革が人間の指導ではなく自然の摂理でもたらされる現実を経験した.そして私たちの社会は無力ではなく変革できるものだということを学んだ.破砕建造によって,社会構成の常識価値の技術文化の変えられないと思っていたものが変えられ,持ち堪えているのだ.そこに存続の希望を持つと教わっている.

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