5連休暇1日目は充実したものとなった.というのも,朝からずっと同じことをしていたから.科学誌Natureの背番を解体する作業である.100部近くあったものが,17時時点で残35部となり,すごいペースで解体できた.今夜もこれから入浴と食事の後作業すれば,今日中に終わるだろう.7つのコーナーごとに分類し,それぞれをこれから読み捨てていくのだが,その際にいくつかやりたいことが出てきた.
2010年以前の部が80部ほど見つかった.見てみると,この10年間の科学の進歩を痛感した.10年前はこの程度だったのだと.私が学生だった15年前,私はNatureに登録して論文を読んでいたのだが,つまるところ当時読んでいた論文の質がその程度だったのだ.15年後再購読してみて,今の論文はこんなにも総合的で仔細で新奇性のある内容なのだなと.10年以上前の部を取っておかずそのまま廃棄してもいいと思えてきた.
やりたいことのひとつは,特集の和訳だ.「OUTLOOK」という特集号があるのだが,一般向けに平易に研究の状況を解説するセクションである.肺がん,肥満,糖尿病,統合失調症など,現代を代表する疾病の特集であることもあれば,ゲノム,コンピューターのアーキテクチャ,科学の修士博士課程についてなど,視点は多様.多くの人に知られていない情報が詰まっており,これを和訳編集して部録化するだけで役立てるのではないかと.
もうひとつは,キャリアコーナーとコメントコーナーをすべて読むことだ.キャリアコーナーは,科学者になるにはだとか科学者として働き続けるための知恵が紹介される,毎号2~3頁のコーナー.毎号あるので,3年間購読したということは全部で500頁近くなる大部だが,これを読んでいって傾向を見出してみたい.また,コメントコーナーでは,科学の人文的側面や本の紹介が主で,科学技術の紹介の仕方を学び取りたい.いずれも仕事で役立てられるとの思いから.

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