いつの間にかできていた私の資産.多くの苦労の結果とは思えず,持っていることが申し訳なく思えてきた.悪いことはしていない.お金の本で勉強し,知識や株式に投資し,一定の不労所得を毎年達してきた.投資額が増えるにつれ,増え方が次第に早くなり,あっという間の大台突破だったし,これからも早く達するだろう.私がこんなにお金を持てるとは思いもしなかったことだ.
20代の頃,路傍の草を食べたり,街を流れる川の水を飲んで生きていた時期があり,その後に就いた職では月収4万円.そんな風に暮らしていたものだから,今の資産を築けた理由が確実にあると思う.でも自分ではまだ整理できていない.本やウェブ記事に書いてある知恵をその通り実践してきたのは事実で,自分で考えて増やしてきた.増やしたのはお金や知識や職能である.
未来の人口が減少するとはいえ,2050年でも1億人いるこの国が,経済成長できないはずがなく,今後も成長するし,そうであるべきだし,国際的に取り残されることが起こらないように働ける国だ.収入が先細ることもなく,そう努力すれば収入も増えていける.私は悲観論には与しない.積極的に投資していけば経済は成長を続ける.今だって成長しているし今後もそうである.
そう考えると,今の私の総資産は世の平均より少し多く,突飛なほど多く持っているわけでもなく,仕事も人並みにこなして大変なので,申し訳なく思う必要はないかもしれない.ただ,私は貧しい人とそう変わったところがないことを学んだ.貧富の差による生活や精神状態には差があるが,人間としてはそう変わらない.私だって貧しい境遇に置かれれば,彼らと同じ暮らし方考え方をするはず.この思想まで達して初めて差別はなくなるが,両側を経験した人間はいつの世も少ない.

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