ストレスの解消法にはいろいろあるけど,私が最も効果的だと思うのは,ストレスそれ自体に向き合うことだと思う.一度ストレス自体から緊張なり疲労なりを取り除ければ,恒久的にストレスから解放されるからだ.私は年に数日しかストレスを感じない精神になった.ストレスは思い込むものである面がある.ストレス源が目の前に再び登場することで,ストレスは再び襲う.その登場タイミングはなかなか変えられるものではない.だから,そのストレス源に感じるストレス自体を変えればよいのだ.
ストレスを変えるとは,次回から同じ反応をしないように,よく考えておくということだ.戦略を立てておくとか対策を案じておくとか,自分の感情なり気分なりを守るために,予め認識の仕方を考えておくのだ.考えれば,大抵のストレスは感じなくなれる.その場の状況とともに流れていく.そうしてサインやシグナルをスルーしていければ,本当に大切なところを捉えられる余裕ができてくる.そして振り返ればストレスフルだった今までが表面的な感情に翻弄されていたなとか,わかるようになる.
ストレスは,それをストレスと思うこと信じることから来るという説がある.ストレスなんて私は感じないよとか,私はストレスフリーなライフスタイルを謳歌している!と信じ込み周囲にも宣言していれば,本当にそうなっていくから話には単純な面もある.英語でストレスの「解消」に「信仰」と同じ意味の単語 relief が当てられているので,気持ちの問題と云われるのは英語圏の文化慣習からきた言い方だと思われる.英語圏ではストレスは単に,気の持ちようなのだろう.
ストレスは誰にでもあるという.ストレスを感じない人はいないという.でも,それは多分半分真実でない.ストレスから解放されて生きる方法はいくつもあるし,ストレスを感じないように生活を工夫する術だっていくつもある.入浴・睡眠・運動を利用し,音楽やGABAサプリメントや歩き方を工夫するだけで対策になる.自分の身体や精神に適度に繊細になれば,ストレスを感じない暮らしに近づけるだろう.社会で少数派であろうと,ストレスを感じないでこれからも暮らしていきたいものだ.

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