人間関係は難しいとよくそう言われるが,なるがままにしておけば苦悩することはない.好かれようとか評価や印象を上げようと,人心を占領し変えようとするから難しいのであって,人間関係よりも大事なことに重きを置けばいいだけの話しである.仕事においては生活を営むための資金を稼ぐために働くのだし,知識や技能を高めるほうが人間関係を操るより重要だと私は思っている.
人にストレスを与えないように気を付けたり,印象を良くして記憶に留めてもらおうとする工夫は,職種や職位によっては確かに重要になるけど,人間関係を完璧に実行することは無理だしできない相談だと思う.好印象ってときどきだから効果があって,いつもそうなら珍しくなくなる.いつも何の特徴も出さないような人が,ある場面で不図見せるから価値が生まれるのだ.
人間関係を苦しいと思う人は,その人の周りの人々を辛く思っているので,それら周りの人々は何も悪くない.苦しいと思う人の周りにいる人たちが関わらなくなっているだけで,自分が変われば周りは変わる.自分が変わらなければ周りはいつもの人だと認知するので関係は変わらない.ひとりの仲間でもいたら意外と耐え忍んでいけるだろうし,そこから自分が変わることもあろう.
友人は数人いればよいし,配偶者とうまくいっていれば充分だし,ペットや趣味など愛すべきものを持てていれば,人生は存外に楽しい.全員に良く思われ続けたいと考えるならそれはやめよう.嫌われていても仕事は流れてやってくる.人間関係が厭なら自分から変わろう.好印象を持たれたいなら自分から好きになろう.そういう簡単なことから変化は起きてくる.

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