室温が高い.書斎にないもの,それが冷暖房である.暖房は着込めば良いのでいいとして,冷房がない.これ以上服を着ないわけにもいかない.オンライン会議があるからだ.室温が高いと本を読もうと思わないし,プログラムを書こうとも思わない.何もせずぼうっとしてしまう.この時間を冷房を入れて快適にすることで,知的生産性が上がるとしたら,冷房を入れる価値は投資になるだろうか.考えるまでもなく冷房を検討したい.
涼しくあるには扇風機もある.タワー型,ファンレス型,サーキュレーターという選択肢もある.冷房を入れるには壁の排気孔の都合で背の高い書棚を移動しなければならない.代わりに背の低い書棚が位置する.その天板は机のように本が置けるスペースとして使える.この移動は悪くない.冷房を入れることで不都合なことは何もない.検討すべきは,暖房もつけるかどうか,これをこの冬に吟味することである.
室温のほか除湿もできる.梅雨の時期に毎年体調を崩しがちなのは,湿度が高いからだ.書斎の湿度を下げるために本をたくさん置いている.しかしそれでも心身は不調を訴える.除湿機能のある冷房なら,この梅雨の問題を解決できるかもしれない.あとは電気代である.夏場は通常月の3倍である9,000円近い電気代が請求される.冷房は切らずにつけっぱなしが節約できるとはいえ少し多い.暖房はもっとかかる.
温度は身体にとって重要な環境要因である.体調を崩したり倦怠感に捉われたり,もっと快適に過ごせればパフォーマンスは上がる.設置費と電気代を払う代わりに快適さを得られるとすれば,天秤にかけて検討したい.暖房が必要な冬は経験していない.家族の共有事項であるが,毎冬は服を着込んで過ごしている.冷房と除湿の機能をつけるとすると,工事費込みで数万円で導入できる.この冬は暖房が必要か考えたい.
