日本株から米国株へ資産を移転している.その結果,今年に入ってから200万円近く増えた.この上昇機運は続くか鈍化するか読みきれないが,長期的にすなわち2030年くらいまでは暴落はしないと考えている.逆に日本株は少し危ういので移転した.労働人口減少や市場の冷え込みはよく指摘される潮流だけど,私はこれ以上の理由を得たので行動した.それが,地政学と災害である.
まず,地政学から.中台韓に加え北朝鮮に近いわが国は,海に囲まれたほぼ単一言語の国家である.今までこの地理的に有利であるから発展してきた面がある.侵略される心配は少ないし,国境を争う必要もなく,のんびりと経済活動に勤しめた.この地理的条件は今後も有利に働く.武器が開発されるまでは.周辺国が日本を狙えるほどの軍備を増強すると,国内も増強を強いられ,地理上の有利性は無効化される.
次に災害である.今後30年間で日本の気候は大きく変化する.台風や豪雨の激甚化,夏の旱りと冬の寒さの強調,春と秋の短縮.コンクリートの建造物も老朽化し,気候に耐えることが難しくなる.さらに,南海トラフ地震,富士山噴火が想定され,経済活動が数年以上混乱する恐れもある.これほど色々起こりうる地域に経済発展は望みにくいと私は判断した.
米国は広大で,ハリケーンは激しいけど安定した気候で,世界一創造的に経済活動が営まれている.トリクルダウンを狙うなら,日本の大企業からではなく米国のハイテク企業から狙うべきだと私は考えている.従って私は今後10年で発展が望める米国株式銘柄に財産の半分以上を投資している.もちろん米国株式系の投資信託も積み立てている.そして,遅蒔きながら,来年資産が1,000万円を漸く超えてくるだろう.
