服が好きだ.今日もワードローブを開いて陶りと楽しんでいたら2時間以上経っていた.いつもブランドのメルマガやYouTubeの広告宣伝を見るたび,これ以上買い足す服がない,自分には必要なアイテムが揃いきっていると感じられ,服を着られる物質的満足と服を選び抜いたという精神的満足を同時に満たせるうえ,これだけの服に投資したという経済的充足まで満たせる.服って実はコスパが良いのではないか.
かっこいいコートを着る出番が少なそうな今冬である.3年前に買ったコートを普通に着ようと思っているし,18年前に買ったコートもまだ持っていて,さすがにトレンドから外れているけどトレンドは循環するようなので持ち続けており,今でも体型にはフィットするので時々着たいと思っている.コートにしろ気温別に7着持っていて,マフラーなど首回りも点数は少ないが毎日着ても飽きないアイテムを持っている.
服だけでなく,鞄や靴やベルトや手袋も買う必要がない.もっと挙げれば,傘もネクタイも帽子も紳士服もジャケットもスラックスも,買う気が全く起きない.良くも悪くも揃ってしまっている.完成したと言っても過言ではないと自分では思っている.買うとすればUNIQLOでルームシューズとレッグウォーマーが入手できれば満足,もしできなくても代用が利くから必ずしも買う必要はない.そのくらいだ.
物欲には限度がないといわれる.見栄から買うなといわれる.でも私は最初から物欲や見栄で服を買っていない気がする.すっかり満たされてしまったから.私のファッションの買い物には限があるのだ.服をこれ以上欲しないのは物欲がないからだろう.自分の好きな服だけ買っているので自分を誰かよりも良く見せようと比べたりしなかった.なのでセンスが今ひとつかもしれないが,蓄財のセンスはあるといえるだろう.
