オミクロン株で相場が下落し,思ったことがある.投資に抱いていた興味関心が,全く無くなってしまった.お金について考える良い機会なので考察を書いておきたい.お金はこの社会で生きるために必要である.コツコツと働いて貯めたお金をコツコツと投資に回す.これを習慣にして財産を築くのが,今の標準的な生き方考え方になる.自己投資は最もリターンが大きい.株式は過去数百年間で最も上昇した投資先である.
しかし.今の私の実感は,簡単に増えた時のあの少しも幸福ではない感じ,そして下落した時の何とも思わない感じに,どうも違和感が強く残る.せっかくコツコツ形成してきたお金であるはずなのに,増減しても何も感じないのである.減って感じないのは「動じない」だけど,思う以上に急増しても全く幸福ではなかったのだ.全然全くだ.この件によって,お金が簡単に増えることに警戒を持ったのだ.
実は,投資に関してうまくいっていた最近,財産に関心が薄れゆくのを感じていた.今まで苦労して耐えてきた銘柄が急騰し,簡単に資産残高が増えているのを毎日見ていたら,お金に対する関心が移ろっていくのを感じた.元々お金があまり好きではないし執着もない.だから数字が毎日変わっているのを見るのが好きなだけだったが,ここ1ヶ月の相場を通して,自分が投資に関心を失ったことを確認した.
今まで買ってきた投資対象は持ち続けようと思う.売る理由もないから.そして,相場が安過ぎると感じたら買い増そうとも思う.今までと変わらない.しかし,変わったのは,そこに何の期待も興味も情熱も持てなくなったことだ.コツコツと働いて貯めるという不労所得ではない方法が,安定した幸福を運んでくると思うから.私は幸福に生きたい.だから関心を持てないことにそれほど関わりたくないのだ.
