米国株が安い.いわゆるハイテク関連が暴落し,今夜ある銘柄を信じられないほど安く買い増せた.もっと安くなると予想できることから,これでも高値掴みしてしまったと考えられるほど,今夜は安い.多分来月はさらに安くなるので,長期保有を意図している株主には朗報が続くだろう.3月かそこらで春がやってくれば,再上昇する気運が感じられ,2月が安値の終局だろう.買い増すならこの冬が最後だと思う.
一応,この下落で評価損に転落し,その幅も150万円近く嵩んでいる.もちろん売るはずがない.けれど,1,000万円を最盛期と捉えれば,それから年収分は下がっており,昔の私ならとても耐えられなかっただろう.このくらいの額を春以降に取り戻せると考えているのだから,悠長な立ち位置である.壮大で鷹揚な身構えである.でも株主はそのくらいでいないとという信念もある.株主だからこそ身につく徳もあると思う.
なぜ耐えられるかといえば,今の資産額が私に不相応だと感じられるからだ.今の私には500万円もあれば充分な額の資産だと感じる.1,000万円も持っているような年齢でも身分でもない.500万円持っていれば働かずとも1年は暮らせる.老後まで持って行ければ余裕にローマへ旅行に行ける.高額な資産を使わずに持っているだけで,余裕と同時に恐怖も感じることを昨年学んだ.資産が多いことにはデメリットもあるのだ.
今株安で資産を減らしている.ただこれは高額資産を失う恐怖を体験しているともいえるが,資産を自然と軽くしてくれているともとれる.株式なのでいずれ上昇する.今買っておけば数年後に大きな利益が出ている.こうした安直な希望に乗って資産を持ってみると,1,000万円に達した時とはまた異なる余裕が感じられる.今は安い.だから買い増すなら今だ.でも余裕資金は尽きた.残念ながらこれ以上買い増せはしない.
