一流の人との出会いが,私を大きく成長させた.世の中にはこんな素晴らしい人物がいるのだと知って世の中の見方が変わったし,会話から真理を知ったり才能のコツを知ってそれを伸ばすことができた.一流とは,可能性を広げさせる才能のことだと思う.今まで一流の人と10人ほど出会ったことがある.その中で影響を濃く与えられた5人を記しておきたい.
1.N氏 – 新卒入社の会社で
居酒屋でビジネスモデルのプランを社長に提出した時のこと,同席していたN氏と話のネタに知能テストの問題を出し合った.その時,自分の数学観・記号論観が一度に内面化した.つまり,知能は自分に与えられたものでしかないと思っていたが,そうではなく自分で無限に高められることに気づいた.その後この会社はすぐに辞めてしまうが,それから1年以内に生涯の財産となる成果を残す人間になれた.N氏のお蔭だと思っている.
2.O氏 – 声楽と経営の師匠
教会でピアノを弾くかっこいい老人.声を掛けると類を見ないほど優しく,クリスチャンの模範のように愛情深い.私は今でも縁が続いていて,礼拝の後は付き添って行動している.その中で,声楽のこと,ピアノ,投資のコツ,そのほか実の多くのことを学んでいる.特にピアノを弾けるようになったのはこの師匠のお蔭だ.大変愛情深く私を買ってくれて,いつも励ましてくださる.師匠との出会いは私の半生で最大の出会いだ.
3.O氏 – 芸術家による特訓
所属する市民合唱団の芸術監督.入団試験としてオーディションがあるのだが,ドイツ歌曲かイタリア歌曲を1曲歌わねばならない.讃美歌のほか歌ったこともない中で,師匠の取り計らいで監督が教会の会堂へやってきて,私の発声を1から作り上げてくださった.声のコツが段々とわかり,今では自分の声に自信が持てると同時に,音楽により深く入り込めるようになった.スポーツのような訓練のような,あの時の指導は忘れない.
4.F氏 – 資産を築いた姿勢
師匠のご友人.有名企業の上役を夫に持つ方.そのご主人は早世したため,手元に資産が残った.その彼女が,実に聡明で,丁寧で,謙虚で.人間性が非常に清く柔らか.そうか,日本を代表する人物の奥様とはこのように素晴らしい性質の持ち主なのだと合点した.社会の見方が変わった.以前鞄を頂いた.その鞄は私の手の届かない品質で,4年目の今も愛用している.人に物を贈るマナーを学んだ.資産は人間性についてくるのだ.
5.K氏 – 私の唯一無二の妻
最後は私の妻.一応,年収は私の倍以上.財布を分けている.妻によって生活は設計してもらったので,今の生活が素晴らしいのは全て妻のお蔭.インテリアや用具,趣味の品,買い物,その他日常の細かな習慣や考え方など,妻に見習って改めたことは数知れず.クリスチャンになったきっかけも妻である.一応,私もいろいろ妻に恩返ししているつもりだが,それでは足りないほどの負債が.妻と結婚できて良かったと毎晩思っている.
