私の趣味の時間の使い道が,決まってきた.仕事のWEBプログラミング,声楽とピアノの練習,建築や文学の読書.これらが基調となる.持ち物も定まってきた.服が100着,本が300冊,それに楽譜.ガジェット類も職業柄買ってみて肥やしにする.自分の人生に必要ないもの興味も関心もないものも大体決まっている.それらは一度も体験していなくても不要だと考えることができる.その体験を殊更ほしくないからだ.
最近特に買い物をしなくなった.買うことは稼ぐことより疲れるからだ.物を買うと,買った後が大変なのだ.物を買うと,時間と空間とお金を減らされる.時間と空間とお金は人生で最も大事なことのうちの3つだ.買った物がこれら時間よりも空間よりもお金よりも大切なのかと考えるようになったら,物を安易に買わなくなった.本当に必要で価値のある物かどうか,買う前に多角的に検討するようになった.
お店で売っている物で買わなくて済む物は多い.買わなければ作れない物や,買うと買った以上の価値が長期的にもたらされる物こそ買う物だ.不要になったら気軽に転売できるし,中古で売ってしまえる.自分が買わなくても売り手は困らない.売れずに処分される物は,売れた物の数より多いはず.なので買い物で誰のことを考えるべきかといえば,自分の時間と空間とお金を減らすほどの価値があるのかどうかである.
繰り返し親しめること,音楽鑑賞,練習,同じ本の読書.自分で作り出せること,作曲,学術的な調査研究,物書き.そして自分を拡張すること,整理,生活習慣,投資や献金.こうした有意義なことに時間と空間とお金を使えば,人生は楽しく気分よく愉快になる.これは意外と簡単なことだ.一度も考えたことのない人にとっては目新しく映るだろうけど,一度実践を始めてしまえば,後は幸福がついてきて,離れることがない.
