学生時代最も勉強したのは数学である.毎日数学書を読んでいた.おかげで専門用語に強くなり,今数学書を読んでも理解が進む.この特性は活かさねば勿体無いほど珍しい.そこで,数学を解説するWEBコンテンツを作ろうと思う.このテクノロジ時代に需要はかなりあるし,未知の応用が進むととても楽しい.自分のためにも誰かのためにもなる数学コンテンツを作っていきたいとそう思った.
プラグマティズムの論理科学者パースの「連続性の哲学」をぱらぱらと繰っていてそう思った.多分この本を持っている人は少ない.絶版されたので今販売されていないからだ.そして,その所蔵者のうち内容を理解して読み進められる人はもっと少ないだろう.難解だとされているから.さらに,パースの記号論哲学を数学に結びつけて深く読める人はもっと少ない.文系研究者で数学に造詣のある人は少ないからだ.
そう考え,数学事典を繰ってみた.なるほど,仕事の場では使っていないけど知っていれば仕事の幅が広がるような数学がいくつもある.趣味の研究の種になる数学もいくつもある.数学好きを標榜する以上,知っているべき数学で知らないものも多かった.細かく知っていたい定理も多く,勉強不足を感じた.なので,WEBコンテンツを作らなくても勉強すべきだしもっと勉強したいと思った.
学生時代に最も読んだサイエンス社の別冊数理科学という雑誌.数式ばかり書いてある.このシリーズを100冊近く読んだ.今考えれば理解したのは半分もなかった気がするが,好き好んで読んでいたので今から再び勉強を始めれば当時よりも深く定着すると思う.どうやって継続させるかは課題だが,WEBコンテンツを作り始めればそれが口実になり続くような気もして,しかし続けられるかは曖昧模糊としている.
