昨日の通院の帰りは珍しくGUに寄ることも家系ラーメンを食すこともしなかった.自分の欲に打ち克ったのだ.小さな達成だけど,これは大きな意味を持たせて良い出来事だと思う.一度欲しいと思ったものについて本当に必要かを考え,安価な代替手段があれば買わないという基準で買わない判断ができたからだ.今回は減薬に成功した嬉しさのおかげでそれ以上の快楽を求めなかった.そう私は自分を分析している.
一日一識という言葉がある.私の造語である.1日に1回何か知ればそれで充分という意味だ.ひとつのことを知ったことは進歩であり,それ以上知ろうとするのは欲である.1日1つで我慢した方が後を考えて良いのではという考え方だ.きょうは減薬が大変嬉しかったので,新しい服を買う快楽も家系ラーメンを食す快楽も欲しなかった.これこそまさに1日に何回もいいことを得ようとしないという考えの実践だ.
節約しようと思っている.その際にこの考え方が効くような気がする.ひとつで我慢する.ひとついいことが起きたらそれを以てその日の獲得行動は終わり.あとは生活に必要な行動だけして1日を終える.その繰り返しでかなり幸福に過ごせる気がすごくする.過ぎたるは及ばざるが如し.最近よく脳裏を流れる諺である.やり過ぎても少な過ぎても平穏には達しない.何かするときはやり過ぎない.何もしたくなくても何かやる.
人間の幸福についてよく考えを巡らすと,幸福を持続するコツがある.昨日は深夜に物の整理を始め,麦藁帽子や収納,自動給水機など6点を捨てた.捨てるのは実に心地よい.もう買わないと誓える.その精神のまま書斎に戻ると,読まれていない本がたくさんあるのでこれからどうやって本の山と付き合っていこうか考え直す時期に来ていると思える.でも読みたい本は増える一方,読む時間は減る一方である.
