短くないだろう残りの人生で,何を求めたいか考えてみて,美しい作品を作りたいと思うのだ.真善美聖という価値観がある.高校の弓道部で習った.真は数学や宇宙論の研究で,善や聖はクリスチャンの実践と行動で,それぞれ満たされた.そこで残すは,美なのである.そう捉えている.今でも合唱団員であるし,仕事もWEBを実装する仕事で,美と無縁ではない.そういうわけで,美を間近に感じる人生を生きている.
美しい作品を作るためには,良い作品を鑑賞することが重要かもしれない.多く見るのが良いとは限らず,適度に消化できるペースで,ひとつひとつを深く見ることも大事だ.また,技法を知ることも役立つだろう.理論と実践を多く経験するほど,その道で表現力が身につき,思うことを思うように実現できるようになるだろう.WEBを作る仕事を5年くらい続けていて,実感するところである.
では,ジャンルはなんだろう.作曲や声楽,iPadで描く絵画,WEBデザイン,CG,詩や小説,立体かもしれない.今はまだ決まっていない.制作背景となるベースはなんだろう.数学,論理学,宇宙科学,哲学,言語学,はたまた信仰であろうか.何でも役立てることができるだろう.何か今まで見たことのない美であろうか.見る者を発見に誘うような美であろうか.どこにでもある普遍的な美であろうか.
発表手段は無料公開を考える.販売はしない.有名になりたくはないし,制作を仕事にしたいのでもない.今の仕事に活かすとか,今後の仕事に役立つとか,そういう実用的な考えもない.今はただ,残る人生の時間を何かに打ち込んで暮らしたく,それは美に関わるものにしたいとの願いを持つに過ぎない.制作の方法や内容は無限に広がり発展するそういう才能は与えられているので困らないけど,何を作るかが始まりだ.
