ものは書いてしまったほうが実現するというから書いてしまいたい.実はいま将来の出版に向けて原稿を書いていくことにしたのである.題名も決まっている.第1作は哲学である.第2作は実験的小説と自伝的小説である.第3作はウェブに書いてきたものをまとめたもので,物理学や数学や通痛が主である.したがって,私の名前で3作を世に出すのだ.とはいえ正直,生存中に売り出すつもりはない.死後に公刊を希望している.
一応それなりのことは書いてきたので,内容には自信があり,責任も持っている.私のウェブでの活動が世間や政府や時代に少なからぬ影響を与えていることを鑑みれば,出版物として残すべきだと思うのだが,ウェブだからこそ広まったかもしれず,ウェブを後世に残すことを考えて,ウェブ哲学者,ウェブ学者のような肩書を頂いて,ウェブ芸術を大成させるにはお金や出版実績など不要となる.
簡単に公表できるから一銭も入ってこないのである.この一文で第1作は始まる.かれこれ10年以上温めている主題である.いまは随分自由に書けそうな様子である.語彙もたまってきた.構造が強く出る文法は,時に新しい表現を多産してやまない.平成時代を牽引する作品に仕上げて,ウェブに載せておくのだろう.そのURIは外国の無料サイトにするつもりである.誰も読まない見つけないだろう場所だ.
なぜ書くかといえば,知ってからでないと死ねないことがわんさかあったからだ.いまではある程度答えを捉えられてきているから,もう満足する水準に達しているのだが,まだ知り足りないところがあり,研究を続ける始末だ.自分が知ったことを自分が知ったように紹介していくことが,なにか高尚な意味でもあるのかといえばそんなものは期待しない.けれども,書いてきたものを好んで読む人が数十人はいたことは,人生の充実を象徴する幸福だと思う.
