WEBプログラマとして働いていると,隣接する芸術に関心が高まる.本当はもっとデザインをアウトプットしたい.CGも動画もVRも作りたい.ポートフォリオをもっと増やしたい.でも実際は現状に満足して他のことに時間を費やしている.その道のプロが残した本を何冊も持っていて,見聞を広げることに役立っているけど,完読した本はほぼない.それでも,隣接する領域を挙げておくのは役に立つと思い列挙する.
1.造形
パウル・クレーの「造形思考」がお気に入り.学生時代に集中して読んだ.形とその効果を網羅的に紹介した本である.
2.彫刻
李禹煥の「余白の芸術」は学生の時に入手.いわゆるモノ派の先鋒.物の形とその関係について書かれた散文集である.
3.絵画
「芸術による教育」というフィルムアート社の専門書.子どもの絵画とその心理について,縦横に引用しまとめられている.
4.音楽
「音楽理論入門」は楽典を読みやすく解説した文庫.ブーレーズ「標柱」は現代の古典音楽の理論.他,楽譜は増えている.
5.建築
雑誌「GA」と「a+u」を合わせて30冊以上持っている.フォーティ「言語と建築」は造形の意匠の凝らし方を学べる.
6.服飾
成実弘至「20世紀ファッション」は10人のデザイナーに焦点を当て20世紀のファッションを振り返る.流行とはを考えさせる.
7.料理
家中の料理本はレシピ集を除いても10冊は超えていた.日本の料理人を取材した「料理狂」は腕一本で食べていく奥義を学べる.
8.文学
海外の古典を読んでいる他,ヴァレリーとベルクソンを読んでいる.読んでいて心地よいのはなぜかといつも考えてしまう.
9.科学
Nature誌を読まずに溜めている現状.この惨状を重くみて10月末で購読を終了する.刺激溢れる雑誌を読めて光栄である.
