書斎の整理を進めていてふと気付いた.重要なことである.それは,インテリアは装飾ではないということ.全ての物にはそこに置かれている意味がある,と美術予備校時代によく習ったのだが,意味がわかっていなかった.デザインは装飾だと思っていると,素人から抜け出せないだろう.むしろ,装飾など全て捨て,理由がある物を置く方が,素晴らしいデザインになる.このことをふと思い出したのだ.
インテリアに無駄のある部屋は,空間にも時間にも無駄が流れる.無駄など全て捨ててしまえ.それが良いデザインだ.店舗のインテリアを見てみればよくわかる.無駄な物がひとつも置かれていないだろう.それは全ての部屋にも当てはまる.部屋に無駄な物があるだけで,その空間は目立つので全体の均衡が崩れる.特定の空間だけが引き出され,そこにだけ目がいくようになり,空間の意図は壊れる.
私の書斎も整理が進んでいる.ひとつの空間にいくつものジャンルが混ざっていたので,空間で分けて物を集めて置き,重複を無くした.それだけで空間の用途が明らかになった.音楽の空間は音楽に関わる物のみにし,仕事の空間には飲食物を置かないことで仕事に専念できる空間にした.ちなみにここでいう空間とは,目が前にしか付いていない人間の視界に入るファサード,つまり眼前の一面のことである.
人間の仕組みについて,特に脳神経についてよく学んだので,今度はそれをインテリアに活かそう,というわけだ.人体の特徴によって,人間にはできない,ふさわしくない,よろしくないデザインが,考えてみればたくさん浮かぶ.それはWEBデザインにも同じことが言える.インテリアとWEBデザイン,そのための思考を進めることは楽しい課題だ.今週水曜の美術館探訪の前に,空間の感性を高めておきたい.
