加齢とともに,お金を使わなくなる.これはおそらく本当だ.特に生活費の面でそうだろう.若い時は時間がなくて食べ物も作れない物も全て買っていた.しかし,徐々に貯蓄を意識するようになると,自分で作ったり買った物を長く使おうと考えたりと,何でも買う生活から卒業し,買った物で暮らすという当たり前の暮らしに様変わりする.若い時は老いても同じ額が必要だと思って不安になるが,そうではない.
今年の秋から,月の生活費が10万円を下回るようになった.特に10月は6万円に過ぎなかった.健康を意識し栄養学を勉強して食材を買っていた食費も,徐々に減っている.明日から1日1食生活が継続できれば,さらに食費が減る.服もガジェットも物欲がなくなったので,今年は大して買っていない.老いてからの暮らしとはこのような満足の中の暮らしであり,心配の種は医療費くらいではないだろうか.
これは一般的な話ではないかもしれない.ここ2年くらい,私は栄養と資産について勉強してきた.その成果が今出始めている.やはり知識に投資し脳に汗をかくほど確実に利子がつくというのは本当だ.そのために大学院まで学問を修め,社会に出て苦労してきたのだ,そう思う節がある.今のこの健康と資産の健全な状態は,今後長く続くと信じている.このまま進められれば何ら問題がないところまできた.
もしこの状態を10年くらい継続できたら,ウェブサイトで書き物をしたいと思う.体験と知識を織り交ぜた健全な成功譚を書き残してみたい.私の器が誰かの役に立つかもしれないからだ.40代は後世に残すことを考える最初の年代だ.今までの技術や知識が,誰かに役立てられる形で提供したくなる歳だと思う.そのための準備として今後しばらくの実践がある.これを目標に生きてみても良いかもしれない.
