お金は手段である.やりたいことを実現するための手段である.目的もなくお金持ちになっても仕方ない.私のやりたいことはいくつかある.そのために必要な物は,実はもう大体買い揃えてしまった.だから,もう大きな資産など持つ必要がない.浪費しないように支出を気をつけていれば良いくらいだ.もう私はお金持ちになりたいとは思わない.だからそれほど働かなくて良い.人生の資源をやりたいことに使える.
私のやりたいことは,今書斎にある本で好きな学問をすることが主で,もうひとつはできるだけ長く生きることだ.後者はさほど実現しなくても良いと考えている.つまり,今私のやりたいことに必要な物とは,紙とペンと本,そしてウェブ,サーバ,ブログ,計算機である.既に持っている物ばかりだ.学問は,数学,物理学,生命科学,音楽,神学,哲学,文学,建築理論.そのくらいできれば充分満足できる.
これらを理解する能力は,今まで苦学してきたおかげだ.読める本が増え,理解できることが繋がり,応用する幅が広がった.人の役に立てる知識にもなる.老後もそうやって生きていくのだろうと思う.そう考えると,尚更もうこれ以上多くのお金はいらない.長く生きるための医療費を貯めるだけの目的で,今もう少し長く働くのは少し違う.それよりは困っている人や組織に寄付すると考える方が良いだろう.
実際,今は毎月1万円をUNICEFやUNHCRなどに寄付している.毎月2万円を教会に献金している.毎月5千円は妻に送っている.妻とは別財布で,妻は私の数倍稼いでいる.妻に比べれば私は低収入である.でも,妻も私のお金配りの理由は理解してくれていて,別財布を徹底したいという私の思いも尊重してくれている.私はお金持ちにならない.大金は私の人生に不要だから.宣伝文句に煽られることもないだろう.
