最近あまり本を読めていない.計算もできていない.勉強もしていない.では何をしているのか.用があって外出して歩いている.コンサート前の合唱練習,裁判の傍聴,職場の飲み会,NPOのパソコン修理,買い物.動くプログラムを1つ作ったことで,計算問題を1ページ解いたことで,満足してしまった自分がいる.好きでずっと続けたいことのはずなのに,簡単に満足してしまい,あっさり習慣が途絶えてしまっている.
趣味って何だろう.自分の時間ってどう使ったら良いのだろう.少しずつ継続できるなら何でもできるようになるだろうし,楽しめるだろう.しかし,ある程度できるようになったことをさらに深めるために,なおも少しずつ続けることは,なんだか難しい.特に満足してしまったことをさらに追い求めることは難しい.また渇きがやってきて再開できれば喜んでまた始めるだろう.満足は趣味の敵なのだろうか.
満足できることは幸せの条件である.いつも満足している人は幸せである.では,趣味は渇きを癒すことなのだろうか.何かを追求するのは何かの不満があるからだろうか.趣味はそれを埋めるためのものでしかなく,幸せを得るためのものではないのだろうか.それとも私が個人的に趣味に求めていた意味が,満足によって消えてしまっただけだろうか.もし私が今趣味を失っても,私は満足し続けるに違いない.
これは驚きである.私は長年の趣味を忘れるほど満足しているからだ.毎日何かせずにはいられなかった今までとは大きく異なる.楽しいと感じることが減ったわけではない,むしろ増えている.私の趣味がそれほど楽しいことではなかったのだろうか.何か目的が見えなくなって同時に楽しさも消えているのだろうか.今のこの満足は私にとって謎である.無理して趣味を行わないと思っていられるのが不思議である.
