私は税金で生きてきたようなものだ.公立学校の教師の家に生まれ,公立の幼小中高で育ち,国立の大学に学び,障がいのことで診療所を20年近く受診し,障害年金を遡及で受給して生活の基礎とし,福祉サービスの事業所で職業訓練し,今は国立の研究所で役所仕事をしている.今までずっと税金を払う側ではなく,税金を利用する側として生きてきた.だから,私は税金について普通とは異なる考えを持っている.
それは,税金を進んで納めようというものだ.特に,年金については,できるだけ貰わずに済むように生きようと考えている.つまり,診療所に通って処方薬を貰い続けるのではなく,たとえ完治が困難といわれていても,障がいを完治させるべく努めること.そして,老後の年金の受給年齢をできるだけ延ばすため,食事や運動など生活習慣に投資し,知識をつけ,食材にお金をかけ,できる限り健康でいようと構えている.
世の人はファストフードやカップ麺を食べて病気を引き寄せている.ハンバーガーや加工肉を食べて寿命を縮めている.そうとは知らずそうしている.おかげで長い目で見て社会保障費は膨れ上がる.安い食べ物によって医療費が高くつくのだ.これを知っている人はきっとまだ少ない.もし将来の政府の社会保障費を増やさないことに協力するなら,食材についてよく学んで慎重に食事するようになると思う.私はそうだ.
私はこれからも税金で生きていく.職場の給与の財源が税金だからだ.なので,私は慎む.贅沢はしないししたくない.お金は自分が生きるのに充分なくらいだけ持ち,お金持ちにはならないしなりたくない.買い物も控えめにして持ち物も少なく保つ.税金で生きている人は福祉や生保などいろいろいる.そんな人たちのひとりとしてこの社会で生きることを選んでしまった.この道はしかし私には最もちょうど良く感じる.
