今クローゼットに掛かっている服で,あと3年は楽しめる.いや,5年,10年持たせることもできる.シーズンやトレンドで買い足すことは少しあるかもしれない.しかし,今持っているベーシックでありながら少し個性のある服を着回していれば,とても満足できる.服は,着ている私が満足できれば良い.人にカッコ良いと見られたいという見栄のためなら,いくら買っても足りない.だから,見栄で着ることはしない.
今持っている服を,積極的に着潰して捨てていこうと考えている.穴が空いたら進んで捨てる.毛羽や毛玉が付き始めたらメンテし,それでも続いて生じるなら処分する.遠目で見た目に影響しない程度なら着続けることにする.暖かさや涼しさなど機能性が残っているなら大事に着続ける.もう購入時の価格は度外視している.今自分が気に入っているか,色やデザインが他と合うか,気温や湿度で快適か,それが大事だ.
ファッションを見栄だと理解していた面が今まではあった.街を歩く時,それなりに溶け込める服でありたかった.しかし,通行する目立たない人をよく見ると,本当に貧しく見窄らしい身なりをしていなければ,可もなく不可もないか感じがいいかそのくらいの印象を受けた.そこで結論した.貧しそうな身なりでなければ,悪い印象は与えない.服は適度にメンテナンスできていれば,印象の基準はクリアできるのだと.
貧しそうでこだわりの何もない身なりは避けたいけど,自分の眼で選んで買った好きな服を持っているのだ,それらを着ていれば人の眼には普通か良く映る.服はそれで充分なのだ.トレンドに敏感でおしゃれでいるには,情報と時間とお金がかかる.その見返りはただの見栄の満たし合いだ.今まで選んで買ってきた好んでいる服を着続けること,それでファッションは充分だと思うし,それこそおしゃれでもあるだろう.
