もしこの書斎に本がなかったらと想像してみる.今この部屋には本が400冊はある.妻からも多いと言われるし,私自身多いとそう思う.自炊代行業者に200冊は電子化してもらってきたが,文庫を中心にまだ多く,増えてもいる.一部を読みたいがために買った読み切っていない本ばかり.本棚は2棹まで減らせたものの,うち1棹を減らせたらと考えている.凡そ100冊を何らかの方法によって処分しなくてはならない.
頭の中のタスクが減ることが予想できる.いつか読もうと思う本がいつも頭に過ぎる.毎晩読もうと思って床に就く.しかし読める本は年間に多くて数十冊,読み切れるものではないし,一度読んでももう何度か読みたくなる性なので,一度読んで読むのをやめようとはなかなか思えない.一度途中まで読んで満足する本はすでに売っているので,今書斎にある本はいつも手元に置いて参照したい本がほとんどである.
本を手放せる人は,事典や教科書類を買ったことがないのではないかと思うことがある.学問を趣味に持っているミニマリストを私は知らない.私は数学,哲学,一部の科学を趣味にしている.本がなくては研究の趣味もできない.本をある程度持ちたいと考える理由である.事典や辞書を数十冊は持っている.AI自動翻訳で済む面もあるが,紙の辞書の方が便利なこともあり,辞書を読む幸せも捨てがたい.執着である.
この1年の目標として,しかしながら,本棚を1棹減らそうと思う.自炊代行業者に送る本を選びたいと思う.本は増やしたいし,集めたいと今は思う.図書館の安らぎを自宅に作ることが生きがいの一つでもあるからだ.楽譜は電子化したほうが便利かと思う.数学書も電子で読めれば論文PDFと同等に扱える.利便性の点から自炊したい本はたくさんある.自炊した本を読む習慣が今はないのも今後数年間の課題に上る.
